少年「國ちゃん」
小学校3年生の時の時の思い出。
Historyでも書きましたが、
國枝ちゃんは勉強が大嫌いでした。
ある日のホームルーム
先生が何かの話をしている中で
「この中で勉強が嫌いな子はいますか?」と
尋ねました。
生まれつき変な正義感を持っていた私は、
正直に手をまっすぐ上に挙げて周囲を見渡しました。
誰も挙げていない。
「ねんで?」と思いましたが後の祭り。
先生が、「なぜ嫌いなのか教えてください」と。
「なぜ?」と言われても嫌いなことに理由など思いつかず、
何も答えられずにいると、
「ちょっと前に出てきてみんなの前で説明してみて」と。
もはや見せしめです。
当然説明するような言葉など出てくることもなく、
それでも説明を求めてくる先生。
だんだん苦しくなり、
とうとう皆の前で声を上げて泣いてしまいました。
心の中で思いました。
「みんな本当に勉強が好きなんだろうか、いやそんなはずはない」と。
未だにそんな正義感が邪魔をして
会社という組織の中で要領よく立ち回れない私は、
特に出世することもできず間もなく(2年程で)定年を迎えます。
40代のころはそんなことに悩んだ時期もありましたが、
この年になって、
「ああ、これでよかったんだ」なんて感じたりしています。
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